たまご界のちっちゃなアイドル
うずら…キジ科
体長20センチメートル 渡り鳥の一種でキジ科の鳥の中では一番長い距離を飛ぶことができるといわれています。
分布範囲は日本~ヨーロッパなど広い範囲に分布し、通常はヨーロッパうずら、日本うずらに分かれています。
うずら卵の模様は指紋のようなものであり、同じ親鳥から生まれた卵は同じ様な模様をしています。
うずらは卵から生まれる(孵化)と約40日で羽毛が変化して約60日で大人のうずら(成鶉・せいじゅん)となります。うずらは卵から生まれると直ぐに歩き始め、自分でえさを食べることが出来ます。
卵から生まれたばかりのうずら(幼鶉・ようじゅん)は親と一緒の飼育小屋(鶉舎・じゅんしゃ)では暮らすことが出来ません。飼育小屋の温度を40度くらいに保ち加湿をした、親鳥の体温に近い環境で約1ヶ月間大事に育てられます。約1ヶ月が経ち、大事に育てられ大人に近づいてきたうずら達は、体も生まれたときに比べると丈夫になり、大人のうずらと同じ飼育小屋に引越しをします。
(このHPのうずらは生まれたばかりの子達です。)
うずらと人との関わり…古くから人々の生活や文化と密接な関わりを持っています。
・エジプト文明象徴文字(ヒエログリフ)にうずらが使用されています。
・旧約聖書の出エジプト記では、「夕べになると鶉が飛んできて、宿営をおおった」との記述があります。
・古代中国ではうずらが鳳凰や不死鳥になったという伝説があります。
鳳凰は平和の象徴とされ、めでたいことがあるときだけ姿を現す瑞鳥とされております。
・日本では「万葉集」の大伴家持の歌にうずらが出てくるほか、戦国時代にその鳴き声が「御吉兆(ゴキッチョー)」と聞こえることから縁起担ぎに飼育されていました。
うずらは日本で家禽化された野鳥であり、世界で家禽として飼育されているうずらは日本原産の子孫と言われております。
うずらの飼育農家は太平洋戦争により一度壊滅的な状態となりました。東京でペットとして飼育されていたつがいのうずらを譲り受け、愛知県豊橋市でうずら飼育が復活。
現在でも、うずら飼育数は愛知県豊橋市が日本一であり、愛知県だけで約7割を飼育していると言われています。
うずら卵の栄養について
様々な国の料理に幅広く使われているうずら卵
東南アジアでは、食材としてよりも滋養強精剤としての意識が強いと言われています。
中国の漢方専門書「本草綱目」には、三大妙薬としてマムシ、朝鮮人参とならびうずら卵があげられております。